製品情報
光酸発生剤 (光カチオン重合開始剤) CPI®シリーズ、IKシリーズ
「CPI®-100シリーズ」は当社独自製法により製造されるトリアリールスルホニウム塩タイプの光酸発生剤(光カチオン重合開始剤)です。従来品が多量のビススルホニウム塩を含むのに対し、「CPI®-100シリーズ」はモノスルホニウム塩の純度が高いため、有機溶剤やマトリックス樹脂への溶解性に優れ、エポキシ樹脂等のカチオン重合性組成物の一液貯蔵安定性に優れています。
「CPI®-200K/210S」は、特殊リン系アニオンを有するアンチモンフリータイプのトリアリールスルホニウム塩タイプの光酸発生剤です。リン系でありながらアンチモン系と同等のUV硬化性を示し、また各種有機化合物への溶解性が高いため様々な組成系への配合が可能になります。
上記「CPI®₋100/200」シリーズはi線(365nm)にも吸収を有しており、各種アニオンとの組み合わせることで、レジスト用途や脂環式エポキシなどカチオン重合性モノマーの光硬化などに適しています。
カチオン構造の変更により、i線高感度タイプの「CPI®-300シリーズ」、g~h線(405~436nm)領域にも感光する長波長吸収タイプの「CPI®-400シリーズ」、母骨格をヨードニウムカチオンに変更した「IK-1シリーズ」など、カチオン骨格とアニオン構造の組み合わせで様々なニーズに対応した光酸発生剤をラインアップしています。熱から光を利用したシステムの利用例が増加しています。水銀ランプからLEDなど様々な光源に対応した光酸発生剤の開発を行っています。
また、近年では有機フッ素化合物:PFAS(ペルフルオロアルキル化合物及びポリフルオロアルキル化合物の総称※)の規制が世界的に強まる中、当社として、お客様により安心してお使いいただくために、PFASフリー製品の開発に注力しております。既存のPFASフリー製品のラインアップもぜひご活用ください。
※PFAS:2021年に公表されたOECDの定義
無償サンプルの原則廃止に伴い、サンプルをご希望の方は、東京化成工業(TCI)様から試薬としてご購入できます(一部製品を除く)。
詳細は、下のラインナップをご確認ください。
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※1 波長について、弊社実績に基づいた推奨の露光波長です。
※2 酸強度について、気相酸性度、弊社検討データを元に順列を記載。
イオン性光酸発生剤
製品名 | アニオン(発生酸) | 特長 | サンプル |
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▶CPI-100P | PF6 | 汎用グレード溶液品PFASフリー | ▶TCI試薬へ |
▶CPI-110P 粉体タイプ | サンアプロへ | ||
▶CPI-101A | SbF6 | 汎用グレード(アンチモン)高活性(強酸タイプ)溶液品PFASフリー | ▶TCI試薬へ |
▶CPI-200K | PF3(C2F5)3 | 高活性(強酸タイプ)高溶解性 | ▶TCI試薬へ |
▶CPI-210S 粉体タイプ | ▶TCI試薬へ | ||
▶CPI-100B(40) | B(C6F5)4 | 高活性(強酸タイプ)低腐食性溶液品PFASフリー | ▶TCI試薬へ |
▶CPI-110B 粉体タイプ | ▶TCI試薬へ |
CPI®-100/200シリーズ
CPI®-300シリーズ
VC-1シリーズ(開発品)
CPI®-400シリーズ
ES-1シリーズ(開発品)
製品名 | アニオン(発生酸) | 特長 | サンプル |
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▶ES-1B | B(C6F5)4 | gh線高感度高活性(強酸タイプ)高溶解性PFASフリー | サンアプロへ |
IK-1シリーズ
非イオン性光酸発生剤
NAシリーズ
アリールアミド骨格
製品名 | 発生酸 | 特長 | サンプル |
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▶NA-CS1 | カンファスルホン酸 | i線高感度低拡散性高アミン耐性PFASフリー(フッ素フリー) | サンアプロへ お問い合わせ 下さい |