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2018.05.16

熱黄変せず、高い透明性を保持できる "光酸発生剤" を開発

 熱黄変せず高い透明性を保持することができる”光酸発生剤”を開発

-非アンチモン系で高カチオン重合性、フッ化水素を副生せず、光学部材用途に最適-
【開発の背景】
ディスプレイやレンズなどの光学部材には、透明性などの光学特性が要求されさらに、光硬化後の製造プロセスにおける熱処理やはんだ付け等による高温環境下においても、黄変せず高い透明性を保持する耐熱黄変性も求められます。
弊社は今回、これまでに培った知見と計算化学を活用し、精密な分子設計を行うことで、このような問題を解決する非アンチモン系の光酸発生剤『CPI-310FG』を開発しました。
【開発品の特長】
『CPI-310FG』は、以下の特長を有しています。
 ①非アンチモン系でありながら、アンチモン系と同等の高いカチオン重合性を有する。
 -露光用光源の波長として主流であるi線(365nm)に対する感度が高く、樹脂の硬化性が高い。
 ②硬化物は熱黄変せず、高い透明性を保持することができる(耐熱黄変性に優れる)。
 ③金属腐食性の高いフッ化水素を副生しない。
上記の特長をすべて有する光酸発生剤はこれまでにない画期的なものであり、高性能化が進む各種光学用途での活躍が期待されます。
【今後の計画】
『CPI-310FG』は、ユーザー評価で高カチオン重合性や耐熱黄変性などの効果が確認されています。今後、光学用途向けに幅広くサンプルワークを展開し、2019年度の製品化を目指します。
なお、『CPI-310FG』は化審法における少量新規物質です。各国の化学物質管理に関する法登録については弊社営業までお問い合わせください。
<本件に関するお問い合わせ先>
 サンアプロ株式会社 東京営業所 電話/03-3241-2491
 サンアプロ株式会社 大阪営業所 電話/06-6262-2355
 ホームページURL https://www.san-apro.co.jp/

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